川原蒼太郎
2025年9月12日(金曜日) 16時〜
これまでmimmy、ファンファーレ、マントラ、トラベルドクター、Liquitous、ソラリウム、OPERe、イチロウ、メディカルシフト、Gaia Vision、Liquitous、Mantra、POTETO Media、SPARQ、AsUni、KAPOK JAPANなど、数多くの会員企業が主催してきた事業検討会。
今回は株式会社SOUHL(ソウル)の川原蒼太郎社長に、自社事業の紹介と課題を共有いただき、参加者と共にディスカッションを行う「会員事業検討会」を実施しました。
検討会には、荒井倶楽部会員の各社代表者やSOUHLのメンバーに参加しました。
まずは、新たに加わった fusekiの畠山さん より自己紹介をいただきました。
航空宇宙工学が専門で博士課程に在籍中ながら、宇宙事業にも取り組まれているとのことです。
続けて、SOUHLの川原さんから会社概要・事業の課題についてご説明いただきました。
川原さんは、現役の早稲田大学4年生で、2024年1月にSOUHLを創業されました。
チームは、学生中心で構成、エンジニア6〜7名+ビジネスメンバー数名、計11名とのことです。
提供サービス:RefundHub
SOUHLは、美容業界に特化した、キャンセル起点の売上最大化ツール「RefundHub」を提供しています。
背景として、美容室は全国に23万店舗あり、実はコンビニより多い業態です。
しかしキャンセルに関しては、以下のような大きな課題があります。
1. 当日キャンセル(ドタキャン)
当日キャンセル率は約10%と高いにもかかわらず、キャンセル料を回収できていない店舗が多い。
2. キャンセル離脱
予約をキャンセルした顧客の再予約率が低い。
①罪悪感、②再予約漏れ、③再予約の煩雑さなどから、キャンセル後予約をしない要因と考えられています。
RefundHubでは、キャンセル料の請求・再予約メッセージを促すサービスです。
キャンセル料の決済リンクを送付して、ワンクリックで再予約可能にします。
新規のお客様のみに、クーポンとセットでキャンセル料を請求することで、罪悪感が軽減され、再来訪しやすくなるという仕組みにより、顧客の再来訪を促進します。
事業拡大にあたり、SOUHLでは フルコミットで働ける人材 を増やしていきたいとのこと。
特に課題となっているのが「ミドルマネージャー候補の採用・育成」です。
・自分たちが20代前半であるため、30代中盤のマネージャー像はまだイメージしづらい
・当面は 22〜26歳の第二新卒層 を採用していきたい
・営業・CS領域は出張もあり、フルコミットでの参画が望ましい
・しかし、現状は目の前の業務に追われ、育成ロードマップが描けていない
・モチベーションのある学生インターンをどう活躍させるかも課題
現状はリファラルが中心だが、徐々に厳しくなっているので、どうリーチしていくか議論していくことになりました。
参加者からは、多様な視点での具体的な提案や経験談が寄せられました。
・荒井倶楽部内の会員のリファラルを活用する。
・中高の先輩など、身近なネットワークから紹介を得る。
・Xのフォロワー全員にDMを送るという徹底的なアプローチも有効。
・学生起業家だからこそ、学生を中心に集めがちだが、あえて社会経験豊富な社会人を入れた方が良い。自分より高い給与で年齢の高い経験豊富indeed、HiPRO、スタートアッププラスがおすすめ。
・採用の前に、問い合わせやクロージング等の業務を他の人でも担えるように業務整理をするべき。
・採用要件を精査→該当する方のリストを作成→候補者へのベネフィットを整理、このPDCAを回していくべき。
・COOポジションの事業が強い方を採用したいなのか、セールス側を採用したいのか、役割の明確化が必要。
・ターゲットは、「29歳くらいまでで、リクルート等でくすぶっている層」も有望。
・まずはフルコミでなくても、業務委託等から始めても良い。
・社員の育成施策としては、事業メリットを語ったときより、良いもの・悪いものも含めて人間的なものを出した時に人がついてきやすい。「この人が好きだから一緒にやりたい」という感情が、学生を動かす強い原動力になる。
今回の検討会では、SOUHLが抱える採用・育成の課題に対し、会員各社から多様で実践的なアドバイスが集まりました。
採用チャネルの工夫、役割の明確化、業務整理の重要性、そして育成における人間性の発揮など、今後の成長戦略に直結する示唆が得られました。
引き続き、会員同士の知見を共有し合いながら、事業成長の加速を支援していきます。