お知らせ
「荒井倶楽部」が(株)日刊不動産経済通信に掲載されました
2020年(令和2年)2月7日 金曜日
◎荒井商店、無償共有オフィスで起業支援
―事業創造・人材育成へ近く会員組織新設
荒井商店創業者の荒井喜八郎相談役は、数年前に設けた荒財団を通じて企業支援の取り組みを始める。
分野を問わず斬新な事業アイデアを持つ経営者の卵らを集め、会員組織を立ち上げる。財団が賃貸した六本木通り沿いのテナントビルの一部をコワーキングスペースとして会員らに無料開放し、事業創造を後押しする。2月中に施設の運用を始める予定だ。
会員組織への入会可否は面接で事業案や代表者の考え方などを精査して決める。
これまでに4グループ(代表者4人)の加入を認めた。不動産関連業に限定せず多様な事業のアイデアを募る。メンバーは段階的に増やし、10グループ前後で組織を運用することを想定している。荒井商店の本業に寄与するような画期的な案がでれば、新規事業とは別に採用する可能性もあるという。
創業支援の取り組みは、事業に挑戦する若い起業家らが自由に情報や意見を交合わせる場を提供したいという荒井相談役の考えから始まった。幅広い分野から人材を集めて交流を促し、化学反応が起きることを狙っている。
荒井商店は東京都内で賃貸ビルなどの不動産経営や高齢者向け住宅事案などを展開。屋台骨のビル経営を引き続き事業基盤としつつ、新たな収益源を模索している。コワーキングスペースの運営主体は財団だが、必要に応じ同社と財団で連携しながら事業立ち上げを模索する。同社の関谷聡社長は起業家支援の取り組みについて「ビジネスではなく利益を追求してない。新しく有意義なことが生まれる場になればいい」と話している。